もののけ姫・ヒイ様が黒幕?セリフや占いについても

ANIME

もう皆さん一度は見たことがあるでしょう。

宮崎駿監督が構想16年、制作に3年かけて発表された作品

「もののけ姫」

個人的にもかなり好きな作品のひとつで、何度も見ても新しい発見のある作品ですよね。

そんな「もののけ姫」に出てくる「ヒイ様」序盤に少し登場するだけですがヒイ様にはこんな噂があります。

実はヒイ様が黒幕なんじゃないか?

少しクスッと笑ってしまうようなキーワードですが、少し気になったので今回はヒイ様を中心に書いていきたいと思います。

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もののけ姫・ヒイ様が黒幕?

ヒイ様はアシタカを呪いの原因になった西の国に行かせ、呪いを返すためアシタカを利用したのではないかという説があります。

そのことにより黒幕だと言われているようです。

どうゆうことなのでしょうか?

アシタカはタタリ神の呪いにかかってしまったことで、村に悪影響を及ぼすと考えたヒイ様は

タタリ神になったイノシシは西の地から来た。

西で不吉なことが起こっている、西へ行くように。

とアシタカをエミシ一族から追放します。

本来、命をかけて村を守ったアシタカをエニシ一族から追放する必要はあったのでしょうか?

村の長になるはずだったアシタカの呪いが解ければ一族に戻ってきてほしいと考えるはずですよね。

しかし、ヒイ様の手に負えない力を得てしまったアシタカをヒイ様は西へと追放したのです。

これはヒイ様の中にだけ、ちゃんとした理由があります。

それはアシタカの呪いが「死ぬこと」ではなく。

アシタカ自身がタタリ神になること

だからです。

そのことによりヒイ様はタタリ神になるアシタカを、エニシの村にタタリを押し付けた西にある国の元に送り込んでしまおうと考えたと言われています。

確かにヒイ様の指示がなければ「もののけ姫」の全てのストーリーは始まりませんよね。

ヒイ様とは?

エミシの隠れ里の巫女であり、村をまとめている。

タタリ神になったナゴの守に対して塚を作って埋葬する。

石や木片などを並べてまじないで吉凶を占う。

タタリ神の呪いを受けたアシタカを占い、西で不吉なことが起きているので西へ向かうよう告げる。

村の衆にアシタカを救ってくれないかと懇願されるが、呪いはヒイ様の力でもどうにもならずナゴの守の死体内から出てきたタタリ神になる原因になった石火矢のつぶてをアシタカに手渡し、掟に従って見送りなしで旅立つよう言い渡した。

Wikipedia

声優は森光子さんが演じられています。

少ないシーンながらもすごい存在感ですよね。

セリフ

ヒイ様
「さて困ったことになった。
かのシシは遥か西の土地からやって来た。

深傷の毒に気ふれ身体は腐り、走り走る内に呪いを集めタタリ神になってしまったのだ。

アシタカヒコやみなに右腕を見せなさい」

アシタカ
「はい」

ヒイ様
「アシタカヒコやそなたには自分の運命を見すえる覚悟があるかい」

アシタカ
「タタリ神に矢を射るとき心を決めました」

ヒイ様
「そのアザはやがて骨までとどいてそなたを殺すだろう」

町の人
「ヒイ様なんとかなりませぬか」
町の人
「アシタカは村を守り!乙女らを守ったのですぞ。」
町の人
「ただ死を待つしかないというのは…」

ヒイ様
「誰にも運命はかえられないだが、ただ待つか自らおもむくかは決められる。

見なさい。あのシシの身体に食い込んでいたものだよ。

骨を砕きハラワタをひきさきむごい苦しみを与えたのだ。

さもなくばシシがタタリ神どになろうか…西の土地でなにか不吉なことが起こっているのだよ。

その地に赴きくもりない眼で物事を見定めるならあるいはその呪いを断つ道が見つかるかもしれぬ」

アシタカ
「はい」

町の人
「大和との戦さに敗れこの地に潜んでから五百ゆう余年、今や大和の王の力はない、将軍どもの牙も折れたときく。

だが我が一族の血もまた衰えたこのときに一族の長となるべき若者が西へ旅立つのは定めかもしれぬ」

アシタカ
「…」

ヒイ様
「掟に従い見送らん健やかにあれ」

占い

モデルは3千年以上前の古代中国で吉兆を占うのに表・裏のあるタカラガイ、2枚貝などを投げていたのが元になっているようです。

貝の外側を表として吉の数や位相で占いをしています。

こんな説も

西村真次氏の著書『万葉集の文化的研究』によれば、「占い」の語源は、ツングース語のトナカイを意味する「Ula」であり、つまり日本では鹿を意味したと言う。

中国東部からシベリアに分布した北方騎馬民族ツングース系民族は、古代日本に多大の文化的影響を及ぼしたと言われる。

古代日本には「鹿ト」「太占」と呼ばれる占術があった。

鹿の肩甲骨や肋骨の表面を剥いだ上に、火をつけた小枝か焼火箸を突っ込んで、その亀裂を見て占うのである。

鹿トは、中国・朝鮮から伝わった亀の甲羅を焼いて占う「亀ト」よりも更に古い歴史を持つと言う。

人里近くの森に棲む鹿は、古代から祭祀と関係が深い。

弥生時代に作られた謎の神器・銅鐸にも「鹿紋」と呼ばれる鹿の絵が刻まれている。

後述のように、鹿は神として祀られていたのだ。

作中蝦夷の村で、ヒイさまがアシタカを占う際に使うのも鹿角と鹿骨である。

火を使わず鉱石や木片と併用して放るという特異な占いだが、これも鹿トの一種(運命判断や方角占いの類か)と思われる。

アシタカは、鹿の骨が示した方角に趣き、鹿の神に逢ったことになる。

「もののけ姫」を読み解く

まとめ

今回は「もののけ姫」に登場するヒイ様についてまとめていきました。

少ないシーンの中にもいろんな捉え方ができますね。

もう一度ヒイ様に注目して見てみるのもいいかもしれませんね。

ありがとうございました。

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