2001年に公開された日本の長編アニメーション映画。
『千と千尋の神隠し』
ジブリでもかなり人気の高い作品で
公開当時から現在に至るまで世界中で愛されるジブリ作品の一つですよね。
もう、皆さん一度はご覧になったのでは無いでしょうか。
ですが、何度も見たのに疑問になる点がありませんか?
そういえば、最後なんでお父さんお母さんを見分けられたんだっけ?
なんで振り向いたらダメなの?
今回はそんな疑問について調べてみることにしました!
千と千尋の神隠し・最後なぜわかったの?
ラストのシーンで千尋はなぜ豚の集団から、両親を見分けることができたのでしょうか?
あのシーン特に前置きや手がかりもなく、千尋は自然に見分けることができ湯婆婆との謎掛けに勝利しましたよね。
これは、宮崎駿監督のコメントが答えになってきます。
「千と千尋の神隠し」が公開されたときね、最後の豚の集団を見て千尋がお父さんとお母さんがそこにいないとなぜ分かったのか説明していない。
論理としておかしいと、説明を求めるタイプの人達がいる。でも、僕はそういうのを大事だと思っていないから。これだけの経験を経てきた千尋は両親がいないことが分かる。
なぜわかるか、でも分かるのが人生ですよ。それしかないんですよ。
そんなにここが欠けてて、あそこが欠けててって指摘ができるなら、観客が自分で埋めればいいんだから。
僕はそんなところにに無駄な時間を費やしたくないんですよ。
細かいことは気にすんなよ、ってことですね笑
近年、考察だ裏設定だと盛り上がっていますが純粋な心で見ることもとても大切なことですよね笑
千と千尋の神隠し・振り返ってはいけない理由?
ラスト千尋は無事に両親を人間の姿に戻すことに成功し、元の世界へと帰ることができるようになります。
そして途中までハクに見送られる途中、ハクから
「決して振り返ってはいけない」
と忠告されます。
なぜ振り返ってはいけないのでしょう?
これにはいくつかの説があります。
日本の神話が元になっている
この「千と千尋の神隠し」には、やおよろずの神様が多く登場します。
背景などにも鳥居やほこらが描かれるなど、日本の神話に通ずるところが多く見られます。
そのことから、神話の
「見てはいけない・振り返ってはいけない」という物語の影響を受けているのでは?という説です。
日本の神話の中にはこのシーンと似た物語があるようです。
日本の国土を創造したイザナギ(夫)とイザナミ(妻)という夫婦の神様の物語です。
イザナミは子供の神様を生んだ際に死んでしまい黄泉の国に行ってしまいます。
それショックを受けたイザナギは寂しさのあまりイザナミに会う為に黄泉の国へ向かいます。
しかし、イザナギが黄泉の国の門の前までくるとイザナミは
「すぐには会えないので待っていて下さい。そして決して中を覗いてはいけません。」
とイザナギに忠告をします。
ですが、イザナギは戻ってこないイザナミにしびれを切らして中を覗いてしまいます。
しかし、そこにいたのは、ウジがわき腐りはてたイザナミでした。
イザナギは驚きのあまり逃げ出し、イザナミは姿を見られたことに激怒しイザナギを追いかけます。
イザナギはなんとか逃げ切り、イザナミと永遠の別れを告げることになります。
この話のように「見てはいけない・振り返ってはいけない」というのは神話だけでなく
「浦島太郎」「鶴の恩返し」などのおとぎ話にも良く登場し、世界の様々な神話にも描かれています。
そして、その大半が約束を破り見たり振り返ったりしてしまい、その後とても恐ろしい出来事が待ち受けているパターンばかりです。
しかし、千尋はハクの助言どおり振り返らず、恐ろしい結末にはなりませんでした。
ハクは戻ったら湯婆婆に殺されてしまうから
坊がいなくなったことがわかった直後、ハクが湯婆婆に
「戻ってきたときにはお前が八つ裂きにされる覚悟はあるのかい」
と聞かれます。
ハクはそれに対し「覚悟があります」と答えます。
もしかすると、この約束通りハクは戻ったら湯婆婆に殺されてしまうのでは?
そのため
「自分といたときのことは振り返らず忘れて、千尋には元いた世界で幸せに生きてほしい」
という思いから、千尋に
「後ろは振り返ってはいけない」と言ったのではないかとの考え方もできます。
千と千尋の神隠し・Twitterまとめ
まとめ
色々な説がありますが、宮崎駿監督のコメントどおり素直に楽しむのが一番では無いでしょうか笑
でも気になりますよね笑
最後までありがとうございました!
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