宮崎駿監督が構想16年、制作に3年をかけ1997年にスタジオジブリが発表した長編アニメ映画作品。
「もののけ姫」
宮崎駿の監督した長編アニメは、おおよそ5万から7万枚ほどの作画枚数で製作されていましたが、もののけ姫では14万枚以上もの枚数が使用されています。
1997年に公開のこの作品ですが今でも多くのファンを魅了し続けていますね。
今回は、
なぜサンは山犬として生きる事になったのか?
母親は誰かに関する都市伝説
について書いていきたいと思います。
もののけ姫・なぜサンは山犬に?
人間が生贄として赤子のサンを山犬に差し出したからです。
作中に山犬のモロのこんなセリフが出てきますよね。
黙れ小僧!
お前にあの娘の不幸が癒せるのか?
森を侵した人間が、
我が牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ!
人間にもなれず
山犬にもなりきれぬ
哀れで醜い、かわいい我が娘だお前にサンを救えるか!?
どういった状況かはハッキリとは分かりませんが山犬に食われることを恐れた人間が山犬に差し出した、ということは間違いないでしょう。
こんな考え方もありました。
元々捨て子、何かの理由で両親を亡くした赤ん坊をモロが拾ったとも考えることができます。
モロは人間を憎んでいますが、何の罪も無い赤ん坊を食べてしまったりはしないでしょう。
親を失って死んでしまう哀れな赤ん坊に同情し、自分で育てることにしたとも予測できます。
どんな風に育てられたのか?
モロはサンのことを人間の子であることを理解し、人間の言葉もきちんと教えられていますよね。
いずれ人間のもとに戻るかもしれない。
それを見越し、人間としても生きられるように教養したのではないでしょうか。
サンのあの慕いっぷりから、モロは愛情をたくさん注いで、とても良い母親としてサンを育てたのでしょう。
また、人間が憎いと言いながらも共存を望んでいる節もありましたよね。
サン自身は自称山犬で人間嫌いで、モロもアシタカに対して山犬の娘だと怒ります。
しかし実際は、サンは人間です。
山犬以外の獣達は誰一人としてサンを認めていませんでした。
モロ亡き後は一気に孤立してしまいます。
遠くない将来に人との戦争が起こることも予想できましたよね。
それらのことをふまえ
モロはいずれはサンを本来の居場所である人里に帰すことを考えて育てたのでしょう。
母親の都市伝説
都市伝説では「エボシ」がサンの母親だと言われているようです。
エボシって?
深山の麓で、タタラ集団を率いる冷静沈着な女性。
Wikipedia
サンと互角の剣戟を繰り広げる実力を持ち、山犬の特性を知り戦略を立てるなど頭も切れる。
山を削って得た薪を以て、川を浚って得た砂鉄を沸かし、鉄を打ち石火矢をも造りだす製錬場を築いたが、それが今回の争いの元となる。
売られた娘達を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えている。
癩病患者(と思しい)の「病者」をも人として扱う徳を持ち、タタラ場の人々に敬われかつ慕われている。
一方で敵対する者には容赦がなく、必要とあらば、タタラ場の人間をも見捨てる事さえ辞さない。
終盤でジコ坊と共に部下を引き連れて、シシ神狩りに向かうが、石火矢でシシ神の首を落とした後、モロの君に右腕を食い千切られる。
シシ神が消えた後は、生き残ったタタラ場の者たちと共に新しい村作りを決意した。
当時、付き合っていた男性との間に生まれた子供がサンで森を通る際に生贄としてサンを差し出したという説もありますよね。
ある書籍ではエボシの裏設定がこう記されています。
過去に人身売買され倭寇(わかん)の頭目の妻にされるも、次第に組織を支配するようになった後、頭目を自らの手で殺害し明の兵器と共に日本へ帰ってきた。
劇中で
「エボシ様は売られた娘を見ると皆引き取っちまうのさ。」というセリフがあるようにエボシはその生い立ちから、売られた娘を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えています。
エボシが過去に人身売買され夫となった男がいた。
そんな設定から
もしかしたら殺した夫との子供がサンではないか?
望まない子だったから生贄にしたのでは?
といった都市伝説が生まれたのではないでしょうか。
まとめ
今回は「もののけ姫」のサンの生い立ちと母親についての都市伝説についてまとめてみました。
他にもたくさんの都市伝説や裏設定があるので皆さんもチェックしてみて下さい。
最後までありがとうございました。
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