2002年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。
「猫になっても、いいんじゃないッ?」がキャッチコピーの
『猫の恩返し』
こちらの作品を見ていく中で
あれ?このキャラクター見たことあるぞ?
そういえば「耳をすませば」に似ているな
そんな疑問を持ったことはないでしょうか?
今回は、そんな
「耳をすませば」と「猫の恩返し」のつながりについて書いていきたいと思います。
猫の恩返し・耳をすませばとのつながり
「猫の恩返し」と「耳をすませば」は、どちらの作品も『柊 あおい』(ひいらぎ あおい)さんの作品が原作になっています。
「耳をすませば」の原作は1990年『りぼん』1989年8月号〜11月号にて連載されています。
そのスピンオフとして製作されたのが
「バロン猫の男爵」です。
こちらの作品が『猫の恩返し』の原作となっていますね。
「猫の恩返し」製作の発端は、某テーマパークから
「猫のキャラを使った20分くらいの作品をつくってほしい」
という依頼がスタジオジブリあったことがきっかけになっています。
この依頼を受けた宮崎駿さんが、家族ぐるみでの親交もある柊あおいさんに原作を頼んだというのが始まりだったらしいです。
これをきっかけに書き下ろされた原作が、思いのほかボリュームがあったことから、宮崎駿さんは、テーマパークで使わずに映画化にすることにしたらしいです。
基本的に続編を作らないジブリですが、初のスピンオフ映画になっています。
しずくとの関係について
『耳をすませば』のヒロイン月島雫が書いた小説が『猫の恩返し』という設定になっています。
こちらは都市伝説などではなく公式な設定になっています。
柊あおいさんは本の中で
宮崎さんからお話を頂いた後、考え始めた時に、バロンは「耳をすませば」の世界にしかいない。
だけどその世界で描いちゃうと、雫や聖司が出てくるのかなって観る人が期待しちゃうんじゃないかと思ったんです。
それはちょっと嫌だったので、雫が書いた話にしたんです。
雫は中学生の時にバロンの話を書いたけど力が及ばなかった。
でもその後、勉強して、またきっと書き直すに違いないと思っていましたから。
という発言をされていました。
キャラクター
雫が原作を書いたということでどちらの作品にも共通して登場するキャラクターも登場します。
バロン
『耳をすませば』では猫男爵の人形としての登場でしたが、猫の恩返しでは事件を解決に導く「猫の事務所」の所長という設定です。
バロンは爵位の「男爵」という意味で、正式な名前はフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。
バロンは「耳をすませば」内の雫の作品にも登場していましたよね。
ムタ(ムーン)
「ムタ」はバロンの仲間で『耳をすませば』にも登場した太った猫です。
「耳をすませば」ではムーン「猫の恩返し」では愛称がムタで本名がルナルドムーンになっていますね。
バロンはどちらの作品もデザインがほぼそのままですが、ムーンは色見も少し違い、体も大きくなっています。
バロンとの出会いはどちらの作品も地球屋ですよね。
「猫の恩返し」「耳をすませば」こんな共通点も
「耳をすませば」に出てくる地球屋は「古道具屋」
「猫の恩返し」内では「猫の事務所」という設定になっていましたね。
これらは雫が「耳をすませば」の世界の中で
見たり触れ合った物などをモチーフに小説を書いているということで、同一のキャラクターや場所が登場していたことがわかりますね。
ちなみに「耳をすませば」で月島雫の声を演じた本名陽子さんが「猫の恩返し」で、ハルのクラスメイト・チカの声を担当しています。
他にもこのような繋がりがネット内で見られました。
中にはこんな他作品との連動も。
ジブリにはこういった裏設定が多く出てくるのでそこも面白さの一つですよね。
まとめ
今回は「猫の恩返し」と「耳をすませば」とのつながりについてまとめてみました。
耳をすませばの雫が書いた作品だと考えると「猫の恩返し」がより一層楽しめそうですね!
皆さんもこの設定を踏まえて「猫の恩返し」をご覧になってみてはいかかがでしょうか。
最後までありがとうございました。
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