宮崎駿監督、スタジオジブリ制作による長編アニメーション映画。
「風立ちぬ」
実在の航空技術者である堀越二郎をモデルに製作された今作ですが
個人的にジブリ作品の中でも上位に好きな作品です。
他のジブリ作品に比べるとリアルで胸に刺さるものを強く感じる作品で、涙なしでは見れないストーリーですよね。
そんな「風立ちぬ」の中には
とても多く喫煙シーンが登場します。
今回はそんな「風立ちぬ」のタバコを中心に書いていけたらと思います。
風立ちぬ・タバコ吸いすぎ?
これは時代背景が影響しています。
映画の舞台となった戦時中の日本での男性喫煙率は84,5%にものぼると言われています。
ですから、映画内の喫煙シーンは当時の若者のリアルな描写になっているんですね。
にしても事あるごとに喫煙シーンが出てきます。
禁煙して数年吸ってませんがタバコが本当に吸いたくなる映画のひとつです笑
タバコ問題
医師や薬剤師らで作られた禁煙推進団体「日本禁煙学会」から作品にクレームがあり、当時議論を呼んでいました。
当時、映画の制作者に対し要望書がだされます。
そこに「風立ちぬ」の作中に喫煙のシーンが何度も登場することを問題とし。
特に結核患者のすぐ横でタバコを吸ったり、学生がもらいタバコをするシーンが問題だと指摘していたそうです。
ここまで喫煙シーンが多く登場すると批判も今の時代ならしょうがないのかな、、。
結果的に法的に問題もなく、個人的にもあまり気になりませんでしたね。
むしろ好きなくらいです笑
戦争や震災、常に死と隣り合わせの極限状態の中、貴重な楽しみのひとつのタバコを通じて友情を交わすシーンには、宮崎監督のさまざまな思いが込められていると思われます。
その演出に現在の価値観を当てはめて違法だから駄目というのはどうなの?という意見ですね。
銘柄
二郎は作中でチェリーというタバコを吸っています。
現在は生産が終了されているようですね。
生産終了まで宮崎駿さんもこのチェリーを吸っていたらしく、そんな思いれから二郎が吸っていたのかもしれませんね。
チェリー(CHERRY)は、日本たばこ産業(JT)から製造・販売されていた日本のたばこの銘柄の一つ。
1904年6月29日、いわゆる「官製煙草」として大蔵省専売局が最初に発売した銘柄[1]のひとつ。
バージニア葉を使用した甘みと細巻きが特徴の両切たばこで、10本入りの通常パッケージの他、10本入り(太巻き)や50本入りの丸缶(細巻き・太巻き)も一時期存在した。
戦時中は敵性語にあたるとして「櫻」に改称されている。発売翌年の1905年に、斜め格子模様のピンク色の下地に桜の線画があしらわれたパッケージデザインに変更された。
以降、細部の変更や櫻への改称はあったものの、基本的なデザインが変更されることはなかった。また、桜の線画は2代目に継承されている。著名な愛煙者に池波正太郎、横光利一、山本五十六などがおり、池波は「チェリーのうまさは、ピースどころじゃない」と語ったという[2]。
フィクションの人物としては、『風立ちぬ』の主人公である堀越二郎が吸っているタバコという設定である。
ちなみにスタジオジブリ美術館のスタジオを再現したスペースには、このチェリーが置かれているそうです。
菜穂子の横で吸った意味
二郎はタバコを吸う事で菜穂子の愛を受け入れたという意味があります。
これは菜穂子が自分の死期が近いことを感じており、一分一秒でも二郎のそばにいたい。
二郎を愛しているがゆえ、目の前でタバコを吸われても手をつないでいたい、顔を見ていたい、そういう愛情表現になっているんですね。
それに対して二郎はタバコを吸います。
手を繋いで二郎はこう言います。
二郎「こうしててあげるからもうお休み」
菜穂子「離さない?」
二郎「うん離さないよ」
二郎「タバコ吸いたい、ちょっと離しちゃだめ?」
菜穂子「ダメ、ここで吸って」
二郎「ダメだよ」
菜穂子「いい」
タバコに火をつけるシーン
これを調べていてもう一度泣きましたね笑
本当に素晴らしい表現だと思います。
まとめ
今回は「風立ちぬ」のタバコを中心に書いていきました。
タバコという一つのキーワードの中にも友情や愛が込められていましたね。
本当に素晴らしい作品です。
まだ見た事のない方は是非ご覧になってください!
最後までありがとうございました。
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