現在、日本を代表するアニメ監督、アニメーターの細田守(ほそだ まもる)さん。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『バケモノの子』など、有名な作品を多数手がけられています。
私が、初めて細田守さんを知ったのは
『劇場版デジモンアドベンチャー』
でした、子供の頃に見た作品ですが、他のアニメにはない不思議な魅力を感じたのを今でも覚えています。
そんな、細田守さんの作る作品の不思議な魅力について今回は探っていきたいと思います。
細田守・影を描かない?
細田監督の作品では人体の中に影はありません。
ジブリに限らず、今の日本のアニメーションは人物に影をつけて立体感を出し、よりリアルな描写の作品が多いですよね。
細田監督の手法は、浮世絵や絵巻物などの日本の伝統的絵画にある手法をたくさん見る事ができます。
影なし作画は、キャラクターから影をなくすことで逆に影を強調させ、またアニメアニメすることもなく、幅広い人に見てもらうための画作りとの発言をしているらしく。
シンプルな方が見やすく、豊かに出来るからとも語っているらしいです。
シンプルにすることで作業効率が上がり、
その他の部分への細かな作りこみに力をいれ、全体の完成度を上げることにも繋がっています。
細田監督は、日本絵画を見て
「影をつけてないのに、絵が生き生きとしている!こんな素晴らしい文化があるのに、なぜ影をつける必要があるんだ?」
そう考え、影を描かないという情報もあります。
ちなみに影が無いのは、デジモンアドベンチャー(1999)からしいです。
アニメーター時代の師匠の影響という情報もありました。
作品から魅力を探る
『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』
2005年3月5日に公開された、
『ONE PIECE』
を原作としたテレビアニメの劇場版第6作目です。
ONE PIECEも監督されてたんですね。初めて知りました。
ちなみにこの
『オマツリ男爵と秘密の島』
は、細田さんが監督を務めた初めての長編アニメーション映画です。
デジモンじゃないんだ、と思ったらあちらは短編にアニメになるみたいです。
普段のワンピースと何か違うなと思ったらやっぱり影がないですね、こうやって意識してみると面白いです。
細田守の長編アニメーション映画初監督作品。
Wikipedia
細田によれば、『ハウルの動く城』制作時のスタッフ召集の失敗と、その失敗によって絶望しているところへ新たな仲間が集まってきてくれた経験を、この作品の基にしているのだという[1]。
時をかける少女
2006年7月15日に角川ヘラルド映画から公開された日本のSFアニメ映画。
筒井康隆の同名の小説を原作としています。
細田監督といえば、『時をかける少女』ですよね。
始めて見た時のこんなの待ってた、、、感は今でも忘れられません笑
作画、ストーリーも勿論ですが、曲!
主題歌を担当した奥華子さんが最高です。
あの曲がなければ、これだけのヒットはなかったのではないでしょうか。
アニメ化については原作から大きく変更されているらしく、原作の面白さを伝えるためには今風の主人公を出すべき、という細田監督の考えによるものです。
脚本の奥寺佐渡子さんと相談した結果、
『時をかける少女』にある「SF」「恋愛」「青春」のうち原作が「SF」大林版『時をかける少女』が「恋愛」を描いているとの結論から「青春」を描くことになったらしいです。
まさに超青春ですよね、年一で見たくなる映画の一つですね。
サマーウォーズ
2009年8月1日に、新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、丸の内ルーブルほか全国にて公開されています。
『サマーウォーズ』
は、細田監督の初めての長編オリジナル作品でもあります。
よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!
てやつですね。
まさに夏!見るたび田舎に遊びに行きたくなりますよね!
サマーウォーズを始めて見た時、デジモンに似てる印象を受けた記憶があります。
ちなみに細田さん。
山下達郎さんのファンで、その縁で『サマーウォーズ』の主題歌を依頼したらしいです。
細田は、内容の構想過程について、
Wikipedia
「普通の人でも世界を救えないかなと考えてる時に、一番普通っぽいっていうのは田舎の親戚じゃないかっていう、そういうところから考え出した」
と語り、
「特別な人じゃなくて、普通の人の方が好き、ひとりひとりの魅力が好き」と話している[19]。
まさにこのコメントの通りのストーリーですよね、
ちなみに結婚して彼女の実家に挨拶に行った際、親戚が急に倍に増えたという感覚が、
『サマーウォーズ』へ繋がっているらしいです。
他作品もそうですが脚本がすごい印象があります、上記でもチラッっと出てきた
奥寺佐渡子(おくでら さとこ)さん
- 時をかける少女(2006年)
- サマーウォーズ(2009年)
- おおかみこどもと雨と雪(2012年)
- バケモノの子(2015年)- 脚本協力
などの細田作品で脚本をされています。
特に細田監督は、的を射た意見が多いので、私もそれを受けて、じゃあもっと面白くしようって前向きに進めました。
『サマーウォーズ』制作秘話 脚本は細田監督との共同作業 脚本家 奥寺佐渡子さん
やっぱり何処か似てるのは、そうゆう事だったんですね!
おおかみこどもと雨と雪
2012年7月21日長編オリジナル作品第2作です。
細田さんは本作で初めて自ら脚本も手がけています
細田監督は、この作品を製作するために新たにスタジオ地図を立ち上げたそうです。
スタジオ地図としての第1回企画・制作作品であるこの作品は興行収入42.2億円のヒット。
おおかみこども、の制作きっかけは。
テレビ番組でドラマ『怪物君』の番宣のため狼男に扮する芸人さんを見て、狼男に息子や娘がいたら面白いかも、と思ったからという逸話がありますよね。
今までの作品とは違って、ファンタジーな中にも子供を母一人で育てるリアルさが描かれています。
2013年の2月の「アニメ!アニメ!」のインタビューにおいて、細田は
Wikipedia
子育てものであるにもかかわらず、「おおかみこども」という設定にした理由について、
「子供が育っていったり子供を育てることは世間一般に当たり前のことと思われている。しかし当人たちにとっては全然当たり前ではない。その感覚を観客が共有するためには、誰もしていない経験(狼男の子どもを育てること)をみんなで共有すればいいと考えたからだ」と述べている[19]。
細田さんの描く食べ物も大きな魅力ですね!
キャラクターに影がない分食べ物がグッとリアルに美味しそうに見えますよね!
影無しの効果がすごく出てますね!
過去にこんな記事を書いたのでよろしければ!
まとめ
キャラクターに影がない事で、背景や食べ物がとても引き立つ事がよくわかりました。
細田監督の作品が、アニメファン以外の広い人達に愛される理由がわかりましたね!
最新作の「竜とそばかすの姫」も今からとても楽しみですよね。
今後も細田守作品に注目していきたいと思います。
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