日本を代表する映画監督、アニメーター、漫画家である。
「宮崎駿」さん1985年にスタジオジブリを設立し、多くの有名作品を生み出されています。
そして現在放映中の『竜とそばかすの姫』の監督である。
「細田守」さん、二人とも日本を代表するアニメ映画監督ですよね。
この二人は知り合いなのか?そんな疑問から調べていくとうちに
手紙というキーワードや二人の関係性
についての面白い話がいくつかあったので、今回は日本を代表する二人のアニメ監督の関係について書いていきたいと思います。
宮崎駿が細田守に手紙?
細田守さんがジブリの入社試験に落ちた時に宮崎駿さんが手紙を送ったというエピソードがあります。
「ルパン三世 カリオストロの城」に影響を受けた細田さんは、中学3年生の時からコピー用紙を使いアニメを制作したり、大学ではアニメを学んでいたようです。
そして細田さんは1991年にスタジオ・ジブリの入社試験を受けます。
スタジオジブリの研修生採用試験の一つに、絵を2枚以上描いて提出するという試験があったらしく、細田さんはなんと150枚以上の絵を描いて提出したという有名なエピソードがあります。
しかし、ジブリの入社試験で最終選考まで残ったものの、落ちてしまいます。
そんな細田守さんのもとに宮崎駿さんから、
直筆の手紙が届いたらしいです。
落ちたことが悔しくて、当時は手紙をぐしゃぐしゃにして放っておいたそうです。
その時の手紙の内容が
「君のような人間を(ジブリに)入れると、かえって君の才能を削ぐと考えて、入れるのをやめた」
という内容だったらしいです。
細田さんは「雑用係でもいいから入れてください」とジブリに電話をすると
「今回の試験で宮崎さんが手紙を出したのは、全受験者中二人しかいない。その一人が君で、これは光栄なことだから、おとなしく諦めなさい」
と言われたそうです。
その手紙は現在では大切に保管されているそうです。
ちなみに、試験に落ちた細田さんは東映動画(後の東映アニメーション)に入社をします。
二人の関係について
二人の関係は、師弟関係とは言えませんが細田守監督は宮崎駿監督のことをかなりリスペクトされていますよね。
細田守さんは宮崎駿さんに深く影響を受け尊敬するからこそ「少年を主人公にした物語を作りたい」と言われています。
これは、
細田さんは「僕は少女よりは、少年の方がおもしろい存在だと思っています。だからショタを描くというよりは、もっと別の意味合いで描いている。少女の場合は、その道の大家がいるのでね」
とコメントされています。
「あくまで自分の「面白い映画」を作りたい」「宮崎駿的なものだったら、宮崎さんが作ればいい」とも発言されていました。
スタジオジブリのもう一人の顔であった高畑勲さんとも交流があり、自身の作品『時をかける少女』を鑑賞した高畑から
「空を描き過ぎだよ」と指摘され、「くそ~」と思ったというエピソードがありますね。
ハウルの動く城
2000年8月には東映アニメーションよりスタジオジブリに出向し『ハウルの動く城』の監督として作業に取り組みます。
ですが、2001年に母親が脳梗塞で倒れたことにより。
製作は行き詰まり2002年4月に中止が決定、ジブリを離れることになりました。
他方では「ジブリと意見の衝突、スケジュールの延期、スタッフの拘束と様々な問題が勃発してしまい、『ハウルの動く城』の監督から外された」ともされています。
声優のキャスティング
そんな細田守さんと宮﨑駿さんの関係性ですが、声優のキャスティングも似ています。
二人共自身の監督作品では「本職の声優」をあまり使いません。インタビューの中でこう語られていました。
宮﨑駿
「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。
でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。
存在感のなさみたいなところにね。
特に女の子の声なんかみんな、
「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。
あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」
細田守
「特に意識しているわけではなく、あくまでもオーディションをやって、キャラクターのイメージの合う方にお願いした結果ですね。
声優さん、俳優さん、舞台俳優さん、子役…と、いろんな方に来ていただいていますが、基本的には技術や上手さよりも、声のイメージや人間性が役柄に近い人を選ぶ傾向にあるかもしれません。
もちろん上手い方にやっていただくほうがいいのは当たり前で。
…あの、声優さんというのは本当に上手いんですよ。
ただ上手いがゆえに、オーディションでは人間性が判り辛くなるときがある。
休憩の合間に会話をしたりすると、その方のいろいろな面が見えて面白いのですが、いざ本番となるとその人間的面白さがお芝居に隠されてしまうことが多かったりするので…難しいですね」
まとめ
今回は宮崎駿さんと細田守さんについてまとめていきました。
日本を代表するアニメ映画監督の二人には面白い繋がりがありましたね。
お二人の今後の作品にも目が離せませんね。
最後までありがとうございました。
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